「日本のE-BIKEは海外のものに比べてアシスト力が弱くて面白くないらしい」こんなことを聞いたことがありませんか。
しかし、本当にそうなんでしょうか。思い込みで決めつけてはいけません。
この記事では日本仕様と欧州仕様のE-BIKEの違いについて解説しているので、正しい知識を身につけましょう。
動画でも解説しているので参考にしてください。
Contents
結論
日本のE-BIKEは欧州に比べてものたりないのか?
- 思っているほど大きな差はない
- アシスト最高速度は大差なし
- アシスト比の規制は日本が厳しい
- アシストが必要な坂道では日本も欧州もしっかりアシスト
- 日本モードはECOな走りができる
日本と欧州のE-BIKEを比較
日本と欧州のE-BIKEを比較する際に重要になるのは、規制の違いです。表にすると以下のようになっています。
日本 | 欧州 | |
アシスト最高速度 | 24km/h | 25km/h |
アシスト比 | 1:2 (人力:モーター) |
規制なし BOSCHは1:3としている |
最高出力 | 規制なし | 定格250W |
※2020年10月時点
アシスト最高速度
日本 | 欧州 | |
アシスト最高速度 | 24km/h | 25km/h |
こちらは思ったより、違いはありません。
アメリカはこの規制がゆるく、32km/hまでアシストが可能となります。
アメリカと比較するとパワーが少ないと思ってしまうかもしれません。
アシスト比
日本 | 欧州 | |
アシスト比 | 1:2 (人力:モーター) |
規制なし BOSCHは1:3 |
アシスト比は日本が特殊な規制をしています。
日本は10km/hまでは人力:モーターが1:2なのですが、それ以降はモーターの比率を下げていかないといけません。
つまり言いかえると、10km/hまではしっかりアシストをしてくれますがそれ以上速くなるとアシスト力はどんどん減っていき、上限の24km/h近くになるとアシスト力はかなり小さくなります。
一方、欧州はアシスト上限の25km/hギリギリまでしっかりアシストしてくれます。
ここの違いは大きいかもしれませんね。
最高出力
日本 | 欧州 | |
最高出力 | 規制なし | 定格250W |
最高出力について、日本は特に規制がないみたいです。
アシスト比率が決まっているので、規制する意味がないからでしょうか。
ただ、欧州基準の250Wになっているe-bikeがほとんどですね。
図で比較
速度とアシスト力をしめした図です。
日本は10km/hをこえると徐々にアシスト力が落ちて24km/hで0。
欧州は25km/h直前までアシスト力はしっかりあって、25km/hになるとストンと落ちるといったイメージになります。
日本仕様はつまらないのか
さてここまで解説してきましたが、実際日本仕様はつまらないのでしょうか?
思っているほど大きな差はない
本当にアシストパワーが必要な坂道(時速10km〜15km)ではしっかりアシストしてくれるので、思ったほど大きな差はないようです。
むしろ差を感じるのはドライブユニットの性能。
ドライブユニットがフラッグシップなのか、ミドルグレードなのか、エントリーグレードなのかというところが大きいみたいです。
日本仕様はECO
欧州仕様でハイパワーモードを使い続けると電池が全然持たないので、基本はECOモードで走る人がほとんどらしいです。
その点、日本モードではスピードが上がると自動的に出力をさげてくれるのでハイパワーモードでもECOな走行が自然とできるという利点があります。
まとめ
以上、日本と欧州のE-BIKEの違いについてまとめさせていただきました。
アシスト比に違いはあるものの、そこまで大きな差はないようです。
日本でもこれからE-BIKEが流行っていくといいですね。