今回はそんな方に向けて、ヤマハe-bikeを分かりやすくまとめて紹介いたします。
記事を読むのが面倒な方は動画でも解説しているので、御覧ください。
Contents
ヤマハとe-bike
ヤマハと言えば静岡県磐田市に本社を置く世界有数の大企業です。
特にヤマハと言えばバイク、エンジンというイメージが世界でも広く共有されているかと思います。
「なぜYAMAHAがe-bike?」と思う人もいるかもしれません。
世界で初めてのe-bike
しかし実は、世界で初めてPAS PA26-Aという電動自転車を開発したのはヤマハでした。
e-bikeのパイオニアでもあるのです。
ヤマハ製e-bikeの特徴
- 自社製ドライブユニット
- 力強いアシスト力
- 長距離アシスト
- 保証、保険の充実
以上の特徴を順に紹介していきます。
ドライブユニット
ヤマハのドライブユニットは自社製品
まずドライブユニットとは、アシストの動力を生むモーター部分のことです。
ヤマハはそれをエンジン、バイク等で培った技術力を生かし、独自に開発しています。
e-bikeのフレームだけを作り、ドライブユニットについてはシマノ、ボッシュ等有名どころが製造したものをはめ込むというメーカーが多い中、これは強みと言えるでしょう。
力強いアシスト力
アシスト感がパワフル
ドライブユニっとのアシスト感はメーカーによりかなり違いがありますが、ヤマハはグイグイと背中を押されるような力強さで、まるでバイクに乗っいるように感じるほどでした。
長距離アシスト
最長242㎞の長距離アシストが可能(プラスエコモード)
ヤマハドライブユニットにはアシストの強さに応じて4つのモードがあり、上から順にアシスト可能距離が上記表のようになっています。
実はこの距離、他車製品と比べてもとても長いんです。他車とバッテリー容量は大差がないにもかかわらずこれだけの距離を走行可能なのはヤマハの技術力の高さを感じます。
保証、保険の充実
長期保証と3年間盗難保険
ドライブユニットだけでなくフレーム、フロントフォークまで保証されている丁寧さがいいですね。
そして盗難保険についても一般の保険として加入するとかなり高い保険費用が掛かりますが、無料でついてくるというお得さは大きいです。
ヤマハのe-bike車種紹介
次にヤマハe-bikeであるYPJシリーズの具体的な車種を紹介していきます。
ヤマハからはこのように種類や、どの層に向いているか等の情報は公開されていますが、正直そこまで親切ではないので、以下で分類と性能など分けて説明します。
ちなみにYPJとはヤマハ(Y)プロジェクト(PJ)の略で、電動ママチャリにとどまらないe-bikeとして新しい価値を生み出していこうというプロジェクトだそうです。
YPJシリーズの種類は大きく3つに分類されます。
クロスバイクタイプ
- YPJ-TC
- YPJ-EC
- YPJ-C
ロードバイクタイプ
- YPJ-ER
- YPJ-R
マウンテンバイクタイプ
- YPJ MT-Pro
- YPJ-XC
クロスバイクタイプについて
- 発売日
- 価格
- ドライブユニット
- 重量
- アシスト走行距離
YPJ-TC | YPJ-EC | YPJ-C | |
発売日 | 2018年6月 | 2018年6月 | 2016年10月 |
価格 | 330,000円 | 286,000円 | 203,500円 |
ドライブユニット | PWseriese | PWseriese | PW |
重量 | 22.6㎏ | 19.8㎏ | 16.1㎏ |
最大アシスト 走行距離 |
237㎞ | 222㎞ | 48㎞ |
発売日
ほぼYPJ-TCとYPJ-ECは同時期に発売されています。
YPJ-Cのみ少し古いですね。
価格
ここはドライブユニットのグレードや装備の差などを考慮すると価格差は妥当だと感じます。
ドライブユニット
PWserieseとPWという2種のドライブユニットが機種のグレードに合わせて使用されています。
小難しいことを抜きにしてざっくり言うと、PWseriese SEがミドルグレード、PWが最も初期に作られたエントリーといった感覚です。
詳しくはこちらの動画を参考にしてください。
重量
重量的にはTCが最も重いですが、後で詳しく紹介する装備等に影響される部分なので、妥当なところでしょう。
アシスト走行距離
TC、ECに比べて顕著にCはアシスト走行距離が短いです。この辺りはe-bikeの選択にあたり、かなり重要な部分ですね。
さらにCには走行モードも3種類しかありません。
クロスバイクタイプのおすすめモデル
個人的に購入するならどのモデルかというお話をさせていただきます。
YPJ-C
データ上最初期YPJ-Cは一番軽量
しかしこれは他の2種に比べてバッテリーが小さく、容量も小さいことに起因しており、その分アシスト走行距離が短いです。
これは、e-bikeの普及していなかった発売当時、あくまで必要な場合に限ってアシストを使用することを前提としたからで、アシストを常時使う現在の前提とは異なる気がしますし、おまけ程度と考えたほうが良いと思います。
以上からYPJ-Cは選択肢から外れました。
YPJ-TC
リアキャリア、サイドスタンド、前後泥除け、フロントフォークサスペンション装備あり
荷物を載せたり、雨天走行時の泥はね、地面からの衝撃をやわらげ、快適に長距離走行可能な便利な装備一式が初めから付属しており、利便性の高いバイクといえます。
YPJ-EC
リアキャリア、サイドスタンド、泥除け、フロントフォークサスペンションなし
一般的なクロスバイクと同様、最低限の仕様になっています。そしてその分TCと比べ約3㎏ほど軽くなっています。
しかし通常のクロスバイク程度の乗り方であればこれでも充分でしょう。
用途
YPJ-TCはキャンプツーリング・ロングライドに最適
YPJ-ECは通勤通学・街乗りに最適
この用途の違いは機能、上記、装備や機能面での差異に起因します。
どちらを選ぶか
僕が選ぶなら、YPJ-TC
キャンプツーリングや長距離走行が好きなので、YPJ-TCを選ばせていただきました。
やはり初期装備の充実がありがたいですし、TCであっても通勤通学に過剰な装備と言うことはないですしね。
しかしその分価格は上がってしまうので、通勤通学のみならYPJ-ECでも充分だと思います。
ロードバイクタイプについて
- 発売日
- 価格
- ドライブユニット
- 重量
- アシスト走行距離
YPJ-ER | YPJ-R | |
発売日 | 2018年6月 | 2015年12月 |
価格 | 352,000円 | 253,000円 |
ドライブユニット | PWseriese SE | PW |
重量 | 19.6㎏ | 15.4㎏ |
最大アシスト走行距離 | 292㎞ | 45㎞ |
発売日
たしかYPJ-RはヤマハがYPJシリーズで最初に出したe-bikeです。
やはり少し世代が離れている古いモデルという感覚があります。
価格
価格差は約10万円ほどですが他のスペックを勘案すれば妥当だと思います。
ドライブユニット
こちらはクロスバイクと同様のものです。
重量
約4㎏重量としては、Rのほうが軽いのですが、これもクロスバイクタイプで述べたように、バッテリーの小ささ、容量の少なさに起因すると思われます。
アシスト走行距離
こちらもクロスバイクと同様です。
ロードバイクタイプのおすすめモデル
アシスト走行距離については上記クロスバイクのYPJ-Cについてのところで書いた通りなので省略し、それ以外の部分でこの2種を比較していきます。
YPJ-ER
ライドスタイル
ERは長距離・短距離とわず、どのようなライドスタイルにも対応可
加えて、キャリアを装備することでキャンプツーリングにも対応可能であり、これらはひとえにそのアシスト可能距離の長さのおかげですね。
重量
20㎏を切るが、Rよりはるかに重い
しかしほぼ常時アシストに頼り、走ることを考えると重量のアドバンテージよりも、やはりアシスト可能距離の長さがものを言うと思います。
YPJ-R
ライドスタイル
Rは短距離ライド、街乗りでのチョイノリ等ライドスタイルに距離の制限が付きまとう
アシストが切れてしまえば、いくら軽いとは言え12㎏以上の自転車。そこそこに重みを感じる乗り物になってしまいます。
どちらを選ぶか
YPJ-ER 一択
アシスト可能距離の長さ、キャリア装着可能なことにより、幅広いライドスタイルに対応できることを踏まえると当然でかなと思います。
後は実際に僕自身2種に乗ってみたのですが、実際の製品も気に入るものだったというのも大きいです。
MTBタイプについて
- 発売日
- 価格
- ドライブユニット
- 重量
- アシスト走行距離
YPJ-MT Pro | YPJ-XC | |
発売日 | 2020年9月 | 2018年7月 |
価格 | 660,000円 | 385,000円 |
ドライブユニット | PW-X2 | PW |
重量 | 24.1㎏ | 21.3㎏ |
最大アシスト走行距離 | 197㎞ | 210㎞ |
発売日
二年ほどの差が開いていますがその期間にドライブユニットのブラッシュアップが行われたのでしょう。
価格
やはり最新かつハイエンド中のハイエンドと言われるだけあり、MT Proは相当高価です。
ドライブユニット
PW‐Ⅹはヤマハのドライブユニットのハイエンドモデルであり、同X2はさらにそのブラッシュアップという最新のもので、おそらく現行最上位の性能です。
重量
ここはほぼ横並びです。
アシスト走行距離
どちらもほぼ同等の性能ですが、どちらにも他のタイプにはないエクストラパワーモードが備えられており、ヤマハドライブユニットの中で最大のアシスト力を発揮します。
MT‐Proについては更にオートマチックアシストモードが備えられており、これは自動的に踏む力等にあわせ最適なアシストをしてくれる機能です。
路面に合わせた繊細な踏み込みの調節等を要するMTBにおいてはかなり有効な機能だと思います。
MTBタイプのおすすめモデル
正直わからないです。
実は僕はロード、クロスは所有していますが、MTBに関してはほぼノータッチなんです。
そこで、実際に静岡にあるヤマハコミュニケーションプラザに行き、実機を見てみました。
感想
鮮やかなヤマハブルー、力強いサスペンションフォーク、格が違いました。
MT-Proのすぐ横にXCも展示してありましたが、やはり比べるとすこし見劣りしてしまいます。
YPJシリーズのチャレンジ
ヤマハ公式で、「本当にYPJシリーズで150㎞走り切れるのか」という走行距離チャレンジを行っており、面白いです。
興味のある方はヤマハ公式サイトまたはYouTube等に動画もあるので、ご覧になってみてください。
全種紹介について
以上でヤマハ全e-bikeの紹介は終わりです。
知識の足りない部分もありますが、少しでも参考にしていただければ幸いです。
まとめ
僕なら何を買うのか
買うとしたら、YPJ-TCかYPJ-ERです。
個人的にロードバイクタイプが欲しいので、後者のほうがやや魅力的という感覚です。
理由として、僕はロングライド、さらにキャンプツーリング、自転車旅も好きで、実際に以前ロードバイクで北海道一周や、本土最南端佐多岬を訪れたりしてました。
このような用途に使うにはやはり、アシスト走行距離の長さが必須なので、今回はこれらの機種を選びました。
以上で今回のヤマハ e-bike 全部紹介は終わりです。
これからも自転車情報など発信していくので、引き続きよろしくお願いします。