今回はこんな疑問をもっている方にむけて、自転車界の革命児「glafit GFR-02」を紹介いたします。
動画でも解説しているので、記事を読むのが面倒な方は動画をご覧ください。
後日試乗動画も撮影してきました。
非常に面白い移動手段でした。
Contents
glafitとは
glafitは和歌山県和歌山市に本社があります。
2019年よりヤマハと資本業務提携を結び、電動バイク・キックボード等を販売している会社です。
電動自転車や原動機等の開発に定評のあるヤマハとの提携ということで、glafitの名前を知らなかった方でも一定の信頼感を得られるのではないでしょうか。
主力販売商品
主力として電動バイクGFRシリーズ、電動キックボードロムシリーズといった電動系移動手段を販売しています。
今回はこの中から、GFRシリーズを紹介していきます。
それがコチラ、GFR-02です。
一見ただのお洒落な折り畳み自転車ですが、実は日本のモビリティ情勢に革命をもたらすかもしれない画期的な自転車なんです(モビリティチェンジなどについて後に説明いたします)。
glafit GFR-02 基本スペック
- 発売日
- 価格
- 発売予定カラー
- 重量
- モーター
- 走行時速
- 走行可能距離
- 変速性能
- ブレーキ性能
発売日
2021年夏頃
となっています。出荷の日程はまだ決まっていないです。
価格
19万8000円(税込)
ぎりぎりロードバイクミドルグレード、お安めの電動自転車なら買えるかなという感覚です。
正直これらのバイク、原付を所有されている方からすれば、新品の購入だということを考えるとそこまで割高と言うわけでもないのかな、という感覚は十分得られる値段設定だと思います。
カラー
4種類用意されています。
重量
車体重量:20kg
電動バイク、e-bikeのなかでは平均的な重さです。
折り畳だものを持ち続けるのはキツいですが、車に乗せる、電車などで輪行する等一時的な作業であれば大丈夫だと思います。
モーター
搭載されているモーターに関しては詳細が詳らかになっていないため現時点では不明です。
走行時速(最高時速)
最高時速:30㎞/h
小径車であることを考えるとこれ以上のスピードは危険ですし妥当なところでしょう。
むしろ移動手段としては必要十分だと思います。
走行可能距離
最大走行距離:25㎞
ここはもう少し距離がのびると嬉しいかなと言ったところです。
しかしバッテリーは約345Whと他のe-bikeに比べ小容量ながらも、パナソニックと共同開発であり信頼感があります。
通勤等のみであれば問題ない容量だと思います。
変速
変速はなし
変速については搭載されていません。
登坂の際は自転車モードではキツイですね。
ブレーキ
前後ディスクブレーキ
油圧式かはまだ詳らかにされていないようですね。
しかし機械式であれ油圧式であれディスクブレーキの雨天などの効きのよさはロードバイクで実感しているところですので、安心感はあります。
タイヤは14×2.125インチ、幅5センチと言ったところでしょうか。そこそこ太いため乗り味は良さそうですね。
glafit GFR-02の機能
次になにが凄いのか、革命的なのかをご紹介します。
それがコチラ
『電動バイクモード』と『自転車モード』の切り替えが可能なハイブリットバイク
電動バイクモードとはつまり原付
『電動バイク』と言うのはペダルを漕ぐことなく、電気を使いモーターの力だけで進むものです。
これは道交法上原付に該当するため、自動車一般道走行のみ可能であり、歩道走行はできません。
更に原付と同じ扱いである以上、公道走行のためナンバープレート取得が必要です。
しかし一方でこのバイクにはもう一つの機能があります。
自転車モード
電源類をオフ(つまり自力でペダルを漕いで進む状態)にし、ナンバープレートを隠すことで一般の自転車に切り替えることができます。
この状態であれば道路状況が込み合う等危険な場合、一時的に歩道、河川敷などを走ることが可能となります。
具体的なナンバープレートの隠し方はこちら。
glafit GFR-02のデメリット
ここでデメリットについても紹介していきましょう。
ナンバープレート
ナンバープレート必須
原付と同じ扱いを受けるため、公道の走行には市役所等でナンバープレートの取得が必須であり、買って即座に乗れるというわけではありません。
この辺りは自転車店やその他取扱店舗での対応なども何かしらあるかもしれませんが、今のところはまず自分で取得すると考えておいたほうがよさそうです。
走行可能距離
約25㎞
この走行可能距離距は正直やや短いです。
通勤や旅先でのチョイ乗りぐらいならよいですが、近年のe-bikeのように100㎞~200㎞の遠出、ロングライドで一日あそびまわる、と言うわけにはいきません。
ヘルメットの種類
普通二輪等専用のものの着用が必須
これは上記の通り、原付として扱われるため、自転車用として販売されているヘルメットでは代用できないからであり、要注意です。
お持ちでない方は原付、普通二輪で使用可能なヘルメットを購入し、必ず着用する必要があります。
モビチェンについて
ここまで、モビチェンやモビリティ革命という文言がでてきていますが、その意味ご存じでしょうか。
モビチェンの意味
モビチェンは『モビリティカテゴリーチェンジャー』の略語であり、これはつまり原付第一種と普通自転車というカテゴリーを切り替えて、すなわちチェンジして使用することができることを意味します。
これは現在、glafitのみに認められています。
上記のようにナンバープレートを隠せば自転車、出した場合は車道しか走ることができない原付になるとはこういうことでなんです。
glafitの挑戦
しかし実はこういった運用は従来認められていませんでした。
ここで、今まで認められていなかったモビチェンを実現したいglafitは、規制のサンドボックス制度を利用しました。
規制のサンドボックス制度とは
規制のサンドボックス制度とは、簡単に言うと現状の規制を取り払った場所をもうける制度です。
詳しく言うと、新たなビジネスモデル等の実施が現行の規制、法規との関係で困難な場合に新技術やビジネスモデルを社会に実現させるために、事業者からの申請により規制官庁等の認定を受けた実証実験を行い、そこから得られた情報やデータを用いて規制の見直しや、その事業の実現に繋げていく制度です。
運用認可まで
初めに必要なのは実証実験です。
glahitは本社のある和歌山にて、令和1年11月6日~令和2年1月31日の期間、参加人数107人を動員し実際にこのモビチェンの実証データを得るための大規模な実証実験を行いました。
そしてその結果、安全性などの対策を行うことを前提に規制官庁、国から認められることとなりました。
glafit GFR-02は買う価値あり?
個人的には、やはりこの様な面白いシステム運用を可能にし、そして現行の規制を変えていく最先端である日本初のバイク。
電動バイクと自転車という切り替えによる自由自在な走行により、行動範囲もより自由に。
将来的に他の企業も、この様なモビチェンを利用した製品の開発をする可能性も十分ありますし、電動バイク市場がより賑やかになるのがとても楽しみですね。
glafit GFR-02 購入方法
現在入手するには二次予約開始を待つ必要あり。
というのも現在先行予約が終了しており、次回開始は未定となっているからです。
なので、生産体制、供給が落ち着くまで気長に待って、その際にはぜひ購入してレビューしたいと思います。
今回のglafit紹介は以上となります。これからも自転車情報など発信していくので、引き続きよろしくお願いします。