最初のテントえらびって本当に迷いますよね。
高すぎるのはイヤだけど失敗もしたくない! と思って、ぼくもかなり悩みました。
テントについてぜんぜん知らなくても、これを読めば大丈夫です。
Contents
テントの種類を解説
自転車旅にピッタリなテントを紹介するまえに、テントにはどんな種類があるのか、かんたんに説明します。
さっさとテントを選びたい人はこちら
→自転車旅にピッタリなテントを価格順に紹介へジャンプ
シングルウォールとダブルウォール
シングルウォールテント
シングルウォールは1枚のシートでできているテント。
特徴
- 軽い
- 設置がかんたん
- 収納時、コンパクト
- 値段が高い
- 雨や風が苦手
- 前室がない
- 結露でなかが濡れやすい
- 日光の影響をうけやすい
ダブルウォールテント
ダブルウォールは本体シートともう1枚フライシートというものを被せて、2枚構造になるテントです。
特徴
- シングルより重い
- 設置はすこし時間がかかる
- 収納時、ややかさばる
- 値段は安いものから高いものまで
- 雨や風につよい
- 前室がある(モノをおける)
- 結露がフライシートにつくので、なかが濡れない
- 日光をフライシートである程度カバーできる(でも暑い)
どちらがオススメか
どちらが自転車旅にオススメかというと
ダブルウォールテント
シングルウォールテントは軽くてコンパクトなのはいいですが、雨に弱い・結露で中が濡れやすいというのがイマイチです(乾かすヒマがあまりないので)。
あと、荷物が多い自転車旅にはモノをおける前室がないのもマイナスですね。
どちらかというと、登山用だと思います。
また、ダブルウォールテントでもかなり軽いテントがあるので、重さは気にしなくても大丈夫です。
自立式と非自立式
テントには自立式と非自立式があります。
自立式
地面にペグ(釘みたいなもの)を打ちこまなくても、組みたてればテントが自立するタイプ。
特徴
- どこでも設営できる
- 場所移動がかんたん
- 設営がかんたん
非自立式
地面にペグを打ち込まないと、テントがたたないタイプ。
特徴
- ペグを打てるところしか設営できない
- 場所移動がめんどう
- 設営は慣れればはやい
- かなり軽量なものがある
どちらがオススメか
自転車旅にオススメなのは
自立式
自転車旅ではコンクリートの上にテントをはることもあるので、ペグ打ちの必要ない自立式がベスト。
非自立式はオシャレなものも多いので、純粋にキャンプを楽しみたいときにはいいですね。
自転車旅にピッタリなテント
ダブルウォールテントの自立式
実際、ダブルウォールテントのフライシート(外側のシート)はペグをうつのですが、ペグうちしなくても、設営はできるので問題なしです。
自転車旅テントの選ぶポイント
テントの種類が分かったところで、お次はポイントです。
こういうテントがいい
- 軽い
- 収納するとコンパクト
- 設営がしやすい
- 耐水性能が高い
- なかの広さが2人用
- 価格が高すぎない
- 見ためが好み
重量
特に重要なのは、重量です。
個人的には重くても、2.5kg以内がいい。
3kgにもなるとかなり重いです。
収納サイズ
横幅は45cm以下がいい。
ただし、自転車なのでくくりつければある程度大きくても大丈夫だったりします。
設営のしやすさ
自転車旅では100kmほど走ってクタクタ状態でテントをはらなければなりません。
長くても10分くらいではれる方がいいですね。
- スリーブ式:テントにポールを通す。
- 吊り下げ式:ポールにテントを引っかける。
があります。
吊り下げ式のほうが設営はかんたんでオススメ。
耐水性能
耐水圧/約3000mmのように書いてあるテントが多いです。
フライシート(外側のシート)の耐水圧もそこそこ必要ですが
大事なのは、テントの底面が耐水圧3000mmをこえていること。
ここが耐水圧2000mmぐらいだと激しい雨のときに浸水するようです。
中の広さ
1人旅でも2人用がいい。
これは意見が人によってわかれますが、自転車旅は荷物が多いのでなかの広さは2人用がいいと思います。
ただし、その分重くなるのが難点。
できるだけ軽くしたいのであれば、1人用でもいいかもしれません。
今回紹介しているテントは2人用が多いですが、大体1人用のシリーズもあります。
軽量テントの相場
1〜6万円まで幅ひろい。
テントは軽ければ軽いほど高いです。
見た目も重要
性能や値段はもちろんですが、見ためも大事です。
見ためが好みであれば、テントを設営するだけでワクワクするでしょう。
では以上のポイントをもとにテントを紹介していきます。
自転車旅にピッタリなテントを価格順に紹介
2020年2月時の価格順に紹介しています。
自分がどこまでだせるか検討して、ベストなテントを見つけてください。
※表のグラウンドシートとは、テントの下にしくシートのことです。しいておいた方がテントを傷つけにくく、長もちします。
0〜30,000円のテント
【CAPTAIN STAG】
リベロ ツーリングテントUV(2人用)
CAPTAIN STAG(通称:鹿番長)は日本のアウトドアブランド。
低価格、高品質な商品をあつかっていることで有名。このテントもかなりの低価格だが評価は高い。テント内も広びろしてます。
しかし、自転車旅には3.1kgと重く、口コミでは雨風にそこまで強くないとのコメントあり。スリーブ式なので設営がメンドウなのもマイナスですね。自転車というよりバイクツーリングむけな印象。
2020年2月時 販売価格 |
約7,000〜9,000円 |
重量 | 3.1kg |
耐水圧 | 記載なし |
内部サイズ | W210xD130xH125cm 床面積:2.83㎡ |
収納サイズ | W40xD16xH16cm |
グラウンドシート | なし |
その他 | スリーブ式 |
【BUNDOK】
ソロ ドーム 1 BDK-08(1人用)
BUNDOK(バンドック)は日本のアウトドアブランド。
以前から低価格なツーリングテントとして使用者が多い。この価格でフライシートの耐水圧は3000mmと高性能、テント底部は不明。1人用なのでテント内サイズはややせまいが軽くて収納サイズも小さくコスパよし。
「とりあえず」のテントとしてはちょうどいい。できるだけ出費をおさえたい人には救世主のようなテント。しかし、最近はコスパのいい中華メーカーが出てきているので、やや評価は落ちる。
2020年2月時 販売価格 |
約8,500〜11,000円 |
重量 | 1.88kg |
耐水圧 | フライシート:約3000mm テント底部:不明 |
内部サイズ | W200×D90×H100cm 床面積:1.6㎡ |
収納サイズ | W38xD15xH15cm |
グラウンドシート | なし |
その他 | 吊り下げ式 |
【Naturehike】
サイクリング ウルトラライト シリコン(1人用)
Naturehike(ネイチャーハイク)は中国のメーカーですがあなどれません。
低価格・高品質を重視しており、評価はとても高いです。このテントは低価格ながら、耐水圧は3000mm〜4000mmと十分。そしてグラウンドシートがついているのがいいところですね。なかが広いほうがいい人は同タイプの2人用もあります。
先程のBUNDOKのテントと迷っているなら、すこし頑張ってこちらにしましょう。すこしの値段の差で、重量、耐水圧、床面積とこちらのほうが優秀です。ちなみに赤色と青色もあるのですが、古いバージョンなのですこし重くなります。オレンジにしましょう。
2020年2月時 販売価格 |
約10,000〜12,000円 |
重量 | 1.62kg (ペグ、風ロープ、グラウンドシート込) |
耐水圧 | フライシート:4000mm 底部:3000mm |
内部サイズ | W205×D95×H110cm 床面積:1.95㎡ |
収納サイズ | W40xH15cm |
グラウンドシート | あり |
その他 | 吊り下げ式 2人用あり |
【Naturehike】
Cloud UP 2 ウルトラライト(2人用)
こちらはぼくが初めて買ったテントです。
感想としては大満足でした。コスパ最強です。2人用テントながら重さは、グラウンドシートふくめて1.73kg。耐水圧は4000mmで浸水の心配なし。設営もかんたんで言うことなしでした。
欠点としてはいろんなシリーズが出ており、違いがわかりにくいところ。
20Dアップグレード版を買えば、したのデータと同じものです。
21Dアップグレード版はすこし重くなります(生地が厚い)。
20D版は支点が3点に減り(アップグレード版は4点)、細かいところがアップグレード版にくらべて劣ります。
2020年2月時 販売価格 |
約16,000〜18,000円 |
重量 | 1.73kg (グラウンドシート込) |
耐水圧 | フライシート:4000mm以上 底部:4000mm以上 |
内部サイズ | 210×125×H100cm 床面積:2.5㎡ |
収納サイズ | 40cm×13cm×H13cm |
グラウンドシート | あり |
設営の様子は下記の記事に書いてあるので、参考にしてください。
【mont‐bell】
クロノスドーム 2型(2人用)
mont-bell(モンベル)は日本の会社です。
知らない人はほとんどいないくらい有名なアウトドアブランドですね。イメージとしては、高品質なものをちょっとお手頃に買えるブランドです。あくまで少しですが笑。
クロノスドーム 2型はぼくが購入を考えていたテントの1つです。お店でみたのですが、かなり中は広びろとしていました(床面積:2.99㎡)。値段も高くないので、重さもギリギリ許せるはんい。テント内での快適性をもとめるのであればこちらもありですね。
mont-bellは通販サイトにあまりないので、公式サイトか店舗で買うことをおすすめします。
2020年2月時 販売価格 |
22,800+税円 |
重量 | 2.43kg |
耐水圧 | フライシート:1,500mm 底部:2000mm |
内部サイズ | 230×130×H105cm 床面積:2.99㎡ |
収納サイズ | 35×17×H17cm ポールバッグ:44×6×H6cm |
グラウンドシート | なし |
その他 | 吊り下げ式 1人用あり |
30,000〜50,000円のテント
【mont‐bell】
ステラリッジテント2(2人用)
こちらもmont-bellの軽量テントです。
このあたりから、価格がぐんと上がってきます。
先程のクロノスドームにくらべると1kgも軽いです。本体とレインフライが別売りになっており、好きな色をえらべます。人気商品なので、店舗では売りきれているかもしれません(私が行った時は売りきれでした)。オンラインショップで買うのが確実ですね。
本体とレインフライを買うとあわせて42,400+税円なので、わりと高い。でも軽量テントの話題になると必ずでてくるのがステラリッジ、間違いはない。
2020年2月時 販売価格 |
本体:29,200+税円 レインフライ:12,000+税円 |
重量 | 1.43kg(レインフライ含む) |
耐水圧 | フライシート:1,000mm 底部:1,500mm |
内部サイズ | 210×130×H105cm 床面積:2.73㎡ |
収納サイズ | 記載なし |
グラウンドシート | なし |
その他 | 吊り下げ式 1人用あり |
【MSR】
エリクサー2(2人用)
MSR(マウンテンセーフティーリサーチ)はアメリカのアウトドアブランドです。
エリクサー2はテント内の居住性を重視したテントで、広びろとしており快適。ブランドものにしてはリーズナブルな価格なので、見ためや格を重視するひとにはいいかも。値段のわりには結構重いのでコスパはあまりよくない。
MSRはアメリカらしいガシッ!とした印象をうけます。漫画「ふたりソロキャンプ」で厳さんが使っているのもMSR。うん、ピッタリ笑。
2020年2月時 販売価格 |
約38,000〜40,000円 |
重量 | 2.77kg |
耐水圧 | フライシート:1,500mm 底部:3,000mm |
内部サイズ | 213×127×H102cm 床面積:2.69㎡ |
収納サイズ | 51×17cm |
グラウンドシート | なし |
その他 | 吊り下げ式 1人用あり |
【NEMO Equipment】
アトム 2P(2人用)
NEMO Equipment(ニーモ・イクイップメント)はアメリカのアウトドアブランドです。
オシャレで機能的なテントをつくっている印象をうけます。このアトムは頭頂部をスリーブ式にしており、室内の高さがたもてる工夫がされています。
ニーモのテントは全体的に「カワイイ」印象。まわりとは一味違うテントを使いたいひとにはいいブランドです。
2020年2月時 販売価格 |
約43,000円 |
重量 | 1.58kg |
耐水圧 | 記載なし |
内部サイズ | 213×130×H112cm 床面積:2.8㎡ |
収納サイズ | 記載なし |
グラウンドシート | なし |
その他 | スリーブ式と吊り下げ式のミックス 1人用あり |
【ARAI TENT】
エアライズ 2(2人用)
日本が誇るテントメーカー ARAI TENT(アライテント)。
職人によるハンドメイドであり、耐久性や信頼性は抜群です。そんなアライテントの代表的なテントがこの「エアライズ」。リニューアルをしてもサイズ変更はしないという方針があり、ながく使っていくには最適。拡張性も幅ひろいのでいろんな用途で使えます。
このテントを使っていれば「お、アライテント使ってるのか兄ちゃん。粋だねえ。」といわれること間違いなし。
2020年2月時 販売価格 |
約48,000〜49,000円 |
重量 | 1.55kg |
耐水圧 | 記載なし |
内部サイズ | 210×130×H105cm 床面積:2.73㎡ |
収納サイズ | 本体30×15φcm フレーム38cm |
グラウンドシート | なし |
その他 | スリーブ式 1人用あり |
50,000円〜のテント
【NEMO Equipment】
ホーネットストーム 2P(2人用)
なんと2人用で1kgを切ってきます。ヤバいですね。
上部をフライバー™ボリューマイジングポールクリップという特許出願中のクリップでとめることによって居住空間をひろくしています。軽いからといって、快適性が失われていないのがいいところです。
難点としては、フライシートが地面からすこし浮いているので雨の跳ね返りがインナーシートについてしまうこと。でもこの軽さは魅力的。
2020年2月時 販売価格 |
約52,000〜53,000円 |
重量 | 最小:0.94kg 付属品込:約1.12kg |
耐水圧 | 記載なし |
内部サイズ | 215×108×H98cm 床面積:2.6㎡(公式) |
収納サイズ | 記載なし |
グラウンドシート | なし |
その他 | 吊り下げ式 |
まとめ
以上、自転車旅に最適なテントをまとめさせていただきました。
それぞれ個性があって悩みますが、まずは1つ買ってみないとはじまりません。
そのはじめの一歩の参考になったとしたら、幸いです。