こんな疑問を持っている方はいませんか。
この記事では具体的な各ポジションの空気抵抗削減率を紹介しています。エアロポジションの重要性がしっかり分かりますよ。
Contents
速く走るために必要なエアロポジションを比較
今回はこの「ロードバイクの科学」という書籍を参考にデータを紹介しています。
非常に面白い本なのですが、かなり難解なところもあって読みごたえ充分な本です。この記事を読んで、興味をもったかたは是非読んでみてください。
解説動画
動画でも解説しております。読むのが面倒な方はこちらをどうぞ。
一番早いポジション
最初に結論をいっておくと、もっとも空気抵抗の少ないポジションは
- ブラケットエアロ
- TTポジション
の2種類になると思います。エアロバーは器具取り付けが必要なので除外です。
ちゃんとこのあとどんなポジションなのか解説するので安心してください。
各ポジションによる空気抵抗
ブラケットポジションでの空気抵抗を100%として、その比較を表にしています。
ポジション | 空気抵抗 |
立ちこぎ(ダンシング) | 138% |
ハンドル中央 | 110% |
ブラケット | 100% |
下ハン(腕をのばす) | 98% |
下ハン(腕をまげる) | 92% |
下ハン(前をもつ) | 80% |
ブラケットエアロ | | |
TTポジション | | |
エアロバー | 75% |
立ちこぎ(ダンシング)
ポジション | 空気抵抗 |
立ちこぎ(ダンシング) | 138% |
もっとも力のはいる立ちこぎ(ダンシング)は立ち上がる分、空気抵抗は大きくなります。
下ハンを握れば姿勢はもう少し低くなるので空気抵抗はマシになるでしょう。
なんにせよ、立ちこぎはお尻の痛み改善にはいいかもしれませんがその分空気抵抗が大きくなることを覚えておきましょう。
ハンドル中央
ポジション | 空気抵抗 |
ハンドル中央 | 110% |
非常に呼吸がラクな姿勢として、ヒルクライムのときやトレインの後ろの方でこの体勢をとることが多いですよね。
しかし、空気抵抗はブラケットポジションよりも10%増えてしまうので、早く走るには不向きな体勢です。
息をととのえるポジションと考えましょう。
ブラケット
ポジション | 空気抵抗 |
ブラケット | 100% |
ロードバイクの基本姿勢です。
それほど呼吸はしんどくないし、ややかがんでいるので空気抵抗も少し軽減できる。
初心者はこの体勢ですらしんどかったりするので練習して体幹を鍛えましょう。
下ハン(腕をのばす)
ポジション | 空気抵抗 |
下ハン(腕をのばす) | 98% |
下ハンドルを腕をのばした状態でつかむと、たった2%の空気抵抗削減しかありません。たった2%です。
ただ下ハンをにぎればいいもんではないことを初心者の方は心に置いておきましょう。
下ハン(腕をまげる)
ポジション | 空気抵抗 |
下ハン(腕をまげる) | 92% |
下ハンを腕をまげてもつと、ブラケットの92%つまり8%の空気抵抗削減効果があります。
この体勢は結構呼吸がしにくいのですがそれでも8%です。無理してこの体勢をするくらいならブラケットポジションでしっかり呼吸をしたほうがいい可能性もあります。
下ハン(前をもつ)
ポジション | 空気抵抗 |
下ハン(前をもつ) | 80% |
ここまでくると空気抵抗は80%まで減ります。
ただし、体勢がかなりつらい。体幹オバケのプロ選手ならいいですが一般人がこの体勢を維持するのはかなりキツイです。
瞬間的に加速したいときにはいいですね。
ブラケットエアロ
8ポジション | 空気抵抗 |
ブラケットエアロ | 75-80% |
最近、プロシーンでも使われているポジションです。
ブラケットを手で覆い、低い体勢になることで空気抵抗をかなり軽減できるそうです。本に書いてある姿勢ではないのですが、下ハン前握り〜エアロバーの間くらいの空気抵抗になるそうです。
なにかあってもブレーキをすぐ握れるので比較的安全にエアロポジションがとれます。トレインの先頭をひくときなどにオススメです。
TTポジション
ポジション | 空気抵抗 |
TTポジション | 75-80% |
エアロバーを徒手で再現したポジション。
非常に空気抵抗が低くなるが、すぐにブレーキできないハンドル切れないなど危険をともなう。一般人がするには体勢もキツくオススメできない。
プロの選手だからこそできると思っておいてください。
エアロバー
ポジション | 空気抵抗 |
エアロバー | 75% |
こちらはエアロバーを取り付けた場合です。エアロバーを持っていないので写真がありません。
空気抵抗にはやはりエアロバーが最適解ですね。ただし、取り付けできないレースやイベントがほとんどなので、使う機会はすくないかも。
北海道を一周するとかなら道も広いし、つけておくとラクになるかもね。
動画で見比べてみよう
動画で見てみると、どんどん姿勢がコンパクトに低くなっていくのがよく分かりますね。
現実的なのはブラケットエアロ
空気抵抗の少ないポジションとして
- ブラケットエアロ
- TTポジション
の2種類を紹介しましたが、安全面を考えるとブラケットエアロが最適解だと思われます。
是非体幹を鍛えて、ブラケットエアロポジションを長くとれるよう頑張りましょう。
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